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闘牛(その1)騎馬闘牛 [イベント]

闘牛はスペインが発祥地ですが、スペインからラテンアメリカに伝えられ
メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー, ボリビアなどでも
闘牛が盛んです。。。

闘牛の歴史は非常に古く、中世後期の頃より貴族のスポーツとして
「レホネオ」"Rejoneo"と呼ばれる「騎馬闘牛」がスペインとポルトガルで
行われていました。

騎馬闘牛」とは文字通り「馬に乗って行う闘牛」のことです。
非常に高度な馬術による牡牛との対決です。

貴族がスポーツとして楽しんでいた「騎馬闘牛」は17世紀中頃
ポルトガルにおいて初めて一般公開され、その後興行が開始されました。。。
通常の(騎乗ではない)「闘牛」は18世紀前半スペインで「騎馬闘牛」より派生し
確立されました。。。

騎馬闘牛」は3場面に分けられそれぞれの場面に名前がつけられています。
各場面が終了する都度馬を取り替えるため「騎馬闘牛士」は一旦退場し、
再度新しい馬に乗って登場します。。。

まず最初の場は「レホネス デ カスティーゴ」"Rejones de castigo"
「懲らしめの銛の場」です。

「闘牛」の場合は「ピカドール」”Picador"と呼ばれる「銛士」が馬に乗って
長槍で牛の首の後ろにある瘤(モリーリョ”morillo”)を突きますが、
騎馬闘牛」の場合はすべて「レホネアドール」"Rejoneador"と呼ばれる
騎馬闘牛士」が馬に乗ったままで短剣(長めの銛)を2本突き刺します。

因みに通常の闘牛では闘牛士のことを西語で「マタドール」”Matador"或いは
「トレロ」”Torero"と呼びます。英仏独語では”Toreador”です。
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第二の場は「レホネス デ バンデリージャ」”Rejones de banderilla”と
呼ばれる「銛打ちの場」です。。。

これもすべて「騎馬闘牛士(レホネアドール)」が高度な馬術により
騎乗したまま色とりどりの飾りのついた銛を6本打ち込みます。
牛に真っ向から駆け、牛とぶつかる寸前に横っ飛びに牛を避け、
銛を打つ技などを披露します。。。





最後の第三の場は「レホン デ ムエルテ」”Rejon de muerte"
「死の技の場」となり騎馬闘牛のハイライトです。
騎馬闘牛士”レホネアドール”と馬が一体となって
平均500kg以上ある牡牛との対決です。。。

騎馬闘牛の中で最も難しく、危険を伴う場面です。。。
この日の為に丹精込めて飼育された牡牛にいかに「華麗な死」を
与えるかが闘牛士の腕の見せ所となるわけです。。。

何世紀にも及ぶ伝統ある闘牛を「残酷だ!」と非難するのはさておき、
まずはその歴史と背景を知る必要があると思います。。。

では「騎馬闘牛」第一の場から第三の場をご覧下さい。。。
尚、第三の場では必殺剣を突き刺した騎馬闘牛士が
初めて馬からおりて牛の死をみとどけます。。。
その後闘牛士は褒賞である「牛の耳」2枚を受け取っています。。。
褒賞は次の通り規定されています。。。
  
① 良くやった......耳1枚
② 最高.............耳2枚
③ 凄い!..........耳2枚+尻尾



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