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馬とランチとマリアッチ [風景]

ここは有名なアンデスの土着馬の育成牧場の中にあるレストランです。。。


ここではマリアッチ(Mariachi)を聴きながらランチをとるというのではなく
まず土着馬を見ながらランチをとりランチが終わった後でマリアッチを楽しみます。。。



出番をレストランの外で待つ女性騎手と子供の騎手(女性騎手の息子さん)
DSC01502.JPG


牧場で飼育している土着馬は次の様な特徴のある歩調をとる馬達です;

①Paso fino (パソ・フィノ)   
  前肢(前腕)を折り曲げて高く上げ、前肢と後肢は同じ側を同時に踏み出す。
  非常に歩幅の狭い常歩をする。
  騎乗していて上下の揺れを感じさせず、コップから飲み物が飛び出さないので、
  騎乗してパソ・フィノ(「繊細な歩調」という意味)をさせながら
  飲み物 (コーヒーやアルコール飲料等)が飲める。
歩調音は:ターカーターカーターカーターカ........

②Troton-Galopero (トロトンーガロペロ)  
短い歩幅の速歩と駈歩をする。
歩調音:Troton:タスータスータスータス.........
Galopero:カートルーセーカートルーセーカートルーセーカートルーセ......

③Trocha (トロチャ)    
  短い歩幅の速歩をする。但し、肢の動き(上げ下ろし)がTroton-Galoperoよりも早い。
歩調音:トラスートラスートラスートラス.......

④Trocha y Galope (トロチャ・イ・ガロペ)
  短い歩幅の速歩と駈歩をする。但し、肢の上下運動がTroton-Galoperoより早い)。
歩調音:Trocha:トラスートラスートラスートラス.........
Galope: カートルーセーカートルーセーカートルーセーカートルーセ.......

すべての土着馬は非常に歩幅の狭い歩調をとります。これは昔アンデスの
山岳地帯でも特に険しい断崖絶壁の道を、肢を踏み外さない様に慎重に
着実に歩む為に躾けられた馬の品種改良を繰り返しこういう歩調だけをとる馬に
育成されたそうです。。。

尚、この種土着馬の育成に力を入れているのはコロンビア、ベネズエラ、
エクアドル、ペルーで、米国(主としてプエルトリコとフロリダ)でも育成されています。

もともとスペインの征服者が持ち込んだ馬がこれら土着馬の先祖なので
スペインのアンダルシア馬をコンパクトにして軽くしたような外観をしています。

そういえば北海道の道産子(土着馬)も同じ側の前肢と後肢を同時に踏み出すそうですね。。。

レストランの中央になが~い馬の通路と分離帯が設けられており、通路は馬の歩調音が
大きく聞こえる様に木製の廊下になっています。
牧場で手塩にかけて育てられた土着馬とその歩調音を楽しみながら
ゆっくりランチをとります。。。


子供騎手からスタート。レストランの中央通路(=ステージ)で馬のショーが催されその両側には
多数のテーブルが設けられており、そこで食事をします。。。
DSC01506.JPG


女性騎手と白馬(トロトン-ガロペロ)
DSC01505.JPG

つまみがサーブされました。内容は角切りにした豚の皮(肉付)の揚げ物、
ソーセージ、牛の血と米と香料を煮込んで牛の腸に詰めたロンガニサ(腸詰)、
丸いお餅の様なトウモロコシの粉で作った「アレパ」、その下にあるのは
食用バナナを薄く伸ばして揚げた「パタコン」。

どれもこれも美味しいのですがアレパ以外はコレステロールの高い方には。。。
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メインディシュは牧場ですから「炭焼きビーフ」をオーダー。これは美味い!
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午後12時半に牧場についてからあっという間に夕刻の4時。
マリアッチが登場し、客席を回って音楽を奏でます。。。
DSC01525.JPG

というわけで、牧場(レストラン)を出た時は既に5時間を経過していました~☆

では、レストランでの「入場行進」の場面をご覧下さい。。。
ボリュームを絞ってご覧下さい。いきなり大きな音がでます!
①旗を持った男性騎手の馬:Trocha y Galope
②女性騎手の白馬:Troton-Galopero
③最後の女性騎手の黒馬:Trocha

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アヨアン・イゴカー

>女性騎手と白馬(トロトン-ガロペロ)
この馬の姿はレオナルドの描いた騎馬像を思い出しました。この馬はヨーロッパの馬そのものですね。
モンゴル馬も上下動のない走りをしますね。
by アヨアン・イゴカー (2009-07-31 09:35) 

塩

私のところをいつもご覧いただきありがとうございます。
ホテルは以前ホテルRとして写真を掲載したことがあります。海岸にあるホテルで県外のお客様もたくさんいらっしゃいます。私たち後援会などに利用しております。
by (2009-07-31 09:54) 

かい

ずいぶんと楽しそうなレストランですね。
海外にはこういう楽しいところがあっていいですよね。
いちど行ってみたいです。

※コメントありがとうございました。早く治したいと思います。
by かい (2009-07-31 14:02) 

アマデウス

アヨアン・イゴカーさん!こんにちは~☆
コメントありがとうございます!
そうですか。。。モンゴル馬も上下動のない徒歩をするのですね。どこか北欧の馬(在来種)も同じ徒歩をすると聞いたか読んだかした覚えがあります。
by アマデウス (2009-07-31 21:47) 

アマデウス

Dr.塩!こんにちは~☆
「徳島を代表する南欧風リゾートホテル。ホテルからは、鳴門海峡にかかる大鳴門橋を一望。天然温泉あり!」ということですね~☆ いつか是非訪問してみたいです。
by アマデウス (2009-07-31 21:55) 

アマデウス

かいさん!こんにちは~☆
コメントありがとうございます!
人件費の高い日本では実現不可能な趣向を凝らしたレストランがあります。
例えば今回のレストランなども多数の従業員がいてはじめて可能になります。しかも土・日曜と祭日のみオープンです。
風邪は万病のもと、くれぐれもご自愛下さい。
by アマデウス (2009-07-31 22:08) 

yann

うあ、美しい馬ですね。

by yann (2009-07-31 22:24) 

アマデウス

yannさん!こんにちは☆
美しい徒歩をみせてくれましたよ☆
コメントありがとうございます!
by アマデウス (2009-08-01 07:17) 

まっちゃん

歩幅を狭めるために改良したって言うのはすごいですね。
アンデスあたりでは谷底に落ちたら形も残らなそうですから。
by まっちゃん (2009-08-01 11:35) 

アマデウス

まっちゃんさん!こんにちは~☆
コメントありがとうございます!
富士山の7合目あたり(或いはそれ以上)にある断崖絶壁から谷底に転落する様な場所がアンデスの山越えにはありますからね~☆
by アマデウス (2009-08-02 12:15) 

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