錬金術 [産業]
金相場が上昇し、現在のNY金先物相場は1トロイオンス1,111ドルという歴史的な高値圏で
金が取引されています。(★1トロイオンス=31.1034768グラム)
米国の金融危機を発端とした世界的な金融・経済危機を経てドルへの信認低下、インフレ懸念、
株価低迷、配当金減少といった状況より、投資対象として安全な金が選択されていることに加え、
米国の超低金利政策の長期化観測を背景に外国為替市場でドルがユーロや円などに対し
軟調に推移しており、ドルの代替投資先と位置づけられている金に買いが入ると共に、新興国の
成長に伴う金の需要拡大、金生産高の減少にも起因して、金相場が高値圏にあるわけです。
そこで、錬金術を使って金の大量生産を行う工場を立ち上げました!
まずこの画像をご覧下さい。金の延べ棒製造の現場です!
★12世紀にイスラム科学からの錬金術が輸入されると、ヨーロッパでは賢者の石の
探求熱が高まった。 賢者の石(ラテン語: lapidis philosophorum)とは、
中世ヨーロッパの錬金術師が、 鉛などの卑金属を金に変える際の触媒となると
考えた霊薬で、 直訳は「哲学者の石」。
というのは「夢物語」で、「金の延べ棒」は「鉄の半製品即ちビレット」の
画像でした。。。
★錬金術の目的の一つである「金の生成」は現在では可能とされています。
金より原子番号の1つ大きい水銀(原子番号80)にガンマ線を照射すれば、原子核崩壊によって水銀が
金に変わるのです。ただし、十分な量の金を求めるのなら、長い年月と膨大なエネルギーが必要であり、
得られる金の時価と比べると採算が合いません。
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
鉄鋼の作り方には、大きく分けて「電炉法」と「高炉法」の2つの方法があります。
鉄スクラップを使用する電炉法では、電気によって原料の鉄スクラップを
熱して溶かし、成分を調整しながら鉄鋼を生産します。
★高炉法では鉄鉱石と石炭(コークス)を原料に高炉(溶鉱炉)で銑鉄をつくり、さらに転炉で精錬し、成分を調整して
鉄鋼を生産します。高炉法でも、転炉での製鋼に一部鉄スクラップが使用されています。
電気炉はその名の通り、電気の熱を利用して鋼を製造する炉ですが、もっとも一般的な
アーク式電気炉を見学しました。
電気炉の形はふたのついた大きな鍋のようなもので、そのふたには黒鉛でできた
太い電極が垂直にさし込まれていて、これに電流を通すと、鍋の中の鉄スクラップと電極との間に
アーク(気体中での放電の一種)が発生し、このアーク熱で、鉄スクラップが溶かされます。
この過程ではさらに酸素を吹き込み反応熱で温度を上昇させることから、この工程を
酸化精錬と言います。
鉄スクラップは電気炉で熔解され、鋳造機によって半製品(ビレット)となり、
さらに圧延機を通して建築資材をはじめ種々の鋼製品に生まれ変わります。
圧縮・粉砕された鉄スクラップを電炉まで運び。。。 電炉に入れます。
空になった運搬鍋を引き出します。 運搬鍋から煙が立ち昇っています。
酸化精錬工程に続いて酸素や硫黄を除くための還元精錬が行なわれます。
還元精錬では、酸素精錬で出来た酸化性のスラグ(製鋼カス)を
炉の外へかき出します。
スラグを炉の外へかき出します。青白くみえるのがスラグです。
その後、粉コークス、石灰などを加え、還元性のスラグを形成させます。
粉コークスと石灰とが高い熱によってカーバイト(炭化カルシウム)となって脱酸、脱硫を
行います。
さらに粉コークス・フェロシリコンなどを加えながら、鋼を目的の成分に導いてきます。
鋼を目的の成分に導きます。すごい火花が飛びます。
このように酸化と還元の二段構えで精錬を行うのが、
このアーク式電気炉製鋼の特徴となっています。
半製品(ビレット)をさらに圧延機に通して伸ばして行きます。
こうした工程で鋼が出来るまでに1~2時間かかります。
またひとつの炉で造れる量はおおよそ50t~120tで、超大型の200tクラスの炉も
ありますが、電気炉の大きな特徴は比較的小ロット多品種の生産に
適している点です。
鋼が飴の様にまがりながら規定の太さに伸ばされて行きます。
製品(棒鋼)が出来上がりました。棒鋼はその80%が建設資材(鉄筋用)として使用されます。
出来上がった棒鋼を冷ましているところ。左側の画像では棒鋼の一部がまだ赤くなっているのがわかります。
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
膨大な量の鉄スクラップをクラッシャーで粉砕し、それを電炉で溶かし、ビレットから
棒鋼までの一貫生産工程は錬金術の様に思えたのです。そして「賢者の石」とは
「人類の知恵」のことではないか、との思いを抱いたのです。
膨大な量のスクラップをクラッシャーで粉砕。
All photo by Amadeus
参考資料: 社団法人 日本鉄鋼連盟 「鉄ができるまで」
金が取引されています。(★1トロイオンス=31.1034768グラム)
米国の金融危機を発端とした世界的な金融・経済危機を経てドルへの信認低下、インフレ懸念、
株価低迷、配当金減少といった状況より、投資対象として安全な金が選択されていることに加え、
米国の超低金利政策の長期化観測を背景に外国為替市場でドルがユーロや円などに対し
軟調に推移しており、ドルの代替投資先と位置づけられている金に買いが入ると共に、新興国の
成長に伴う金の需要拡大、金生産高の減少にも起因して、金相場が高値圏にあるわけです。
そこで、錬金術を使って金の大量生産を行う工場を立ち上げました!
まずこの画像をご覧下さい。金の延べ棒製造の現場です!
★12世紀にイスラム科学からの錬金術が輸入されると、ヨーロッパでは賢者の石の
探求熱が高まった。 賢者の石(ラテン語: lapidis philosophorum)とは、
中世ヨーロッパの錬金術師が、 鉛などの卑金属を金に変える際の触媒となると
考えた霊薬で、 直訳は「哲学者の石」。
というのは「夢物語」で、「金の延べ棒」は「鉄の半製品即ちビレット」の
画像でした。。。
★錬金術の目的の一つである「金の生成」は現在では可能とされています。
金より原子番号の1つ大きい水銀(原子番号80)にガンマ線を照射すれば、原子核崩壊によって水銀が
金に変わるのです。ただし、十分な量の金を求めるのなら、長い年月と膨大なエネルギーが必要であり、
得られる金の時価と比べると採算が合いません。
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
鉄鋼の作り方には、大きく分けて「電炉法」と「高炉法」の2つの方法があります。
鉄スクラップを使用する電炉法では、電気によって原料の鉄スクラップを
熱して溶かし、成分を調整しながら鉄鋼を生産します。
★高炉法では鉄鉱石と石炭(コークス)を原料に高炉(溶鉱炉)で銑鉄をつくり、さらに転炉で精錬し、成分を調整して
鉄鋼を生産します。高炉法でも、転炉での製鋼に一部鉄スクラップが使用されています。
電気炉はその名の通り、電気の熱を利用して鋼を製造する炉ですが、もっとも一般的な
アーク式電気炉を見学しました。
電気炉の形はふたのついた大きな鍋のようなもので、そのふたには黒鉛でできた
太い電極が垂直にさし込まれていて、これに電流を通すと、鍋の中の鉄スクラップと電極との間に
アーク(気体中での放電の一種)が発生し、このアーク熱で、鉄スクラップが溶かされます。
この過程ではさらに酸素を吹き込み反応熱で温度を上昇させることから、この工程を
酸化精錬と言います。
鉄スクラップは電気炉で熔解され、鋳造機によって半製品(ビレット)となり、
さらに圧延機を通して建築資材をはじめ種々の鋼製品に生まれ変わります。
圧縮・粉砕された鉄スクラップを電炉まで運び。。。 電炉に入れます。
空になった運搬鍋を引き出します。 運搬鍋から煙が立ち昇っています。
酸化精錬工程に続いて酸素や硫黄を除くための還元精錬が行なわれます。
還元精錬では、酸素精錬で出来た酸化性のスラグ(製鋼カス)を
炉の外へかき出します。
スラグを炉の外へかき出します。青白くみえるのがスラグです。
その後、粉コークス、石灰などを加え、還元性のスラグを形成させます。
粉コークスと石灰とが高い熱によってカーバイト(炭化カルシウム)となって脱酸、脱硫を
行います。
さらに粉コークス・フェロシリコンなどを加えながら、鋼を目的の成分に導いてきます。
鋼を目的の成分に導きます。すごい火花が飛びます。
このように酸化と還元の二段構えで精錬を行うのが、
このアーク式電気炉製鋼の特徴となっています。
半製品(ビレット)をさらに圧延機に通して伸ばして行きます。
こうした工程で鋼が出来るまでに1~2時間かかります。
またひとつの炉で造れる量はおおよそ50t~120tで、超大型の200tクラスの炉も
ありますが、電気炉の大きな特徴は比較的小ロット多品種の生産に
適している点です。
鋼が飴の様にまがりながら規定の太さに伸ばされて行きます。
製品(棒鋼)が出来上がりました。棒鋼はその80%が建設資材(鉄筋用)として使用されます。
出来上がった棒鋼を冷ましているところ。左側の画像では棒鋼の一部がまだ赤くなっているのがわかります。
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
膨大な量の鉄スクラップをクラッシャーで粉砕し、それを電炉で溶かし、ビレットから
棒鋼までの一貫生産工程は錬金術の様に思えたのです。そして「賢者の石」とは
「人類の知恵」のことではないか、との思いを抱いたのです。
膨大な量のスクラップをクラッシャーで粉砕。
All photo by Amadeus
参考資料: 社団法人 日本鉄鋼連盟 「鉄ができるまで」
以前のIMF体制では金1オンス35ドルだったのですから、値上がり率3000%!
by さとふみ (2010-02-04 06:36)
さとふみさん!こんにちは~☆
金ドル本位制の時代(1944年~1971年)から比べると驚異的な
金の上昇率ですよね☆換言すればドルの価値がいかに下落したかと
いうことになりますね☆
コメントありがとうございます!
by アマデウス (2010-02-04 06:50)
金関係のファンドを買っていたのですが、暴落してしまって。
やっと少し持ち直してきましたが、円高なのでまだ元本を大きく
割ってます。(;_;)
錬金術と言えば、ウラン等の核分裂によってもわずかながら
金が出来ているんですよね。
by まっちゃん (2010-02-04 12:03)
年末、金が上がると電話があって投資(?)しないかと持ちかけられましたが、最低の60万もないと断りました。やはりその話は本当だったんですね〜。でも、その方面に疎いのでうまい話は?と思っています。
中には儲ける人も出るのでしょうが。
by Ariel (2010-02-04 14:50)
高校生の頃、父が・・・『金の値が下がったので買いに行く』と言われ
日本橋の田中貴金属へお伴した事がありますが、その時の相場が
1g=¥3,000 金高騰と言っても、その頃に戻ったくらいですね^^;Aアセアセ
私の家業は、金型製造ですので・・・製鋼は、すごく興味があります。
溶鉱炉も電気式は、渦電流を使った高周波炉や低周波炉は学校で
習いましたが、アーク炉は・・・すっかり忘れていました(><)。
うちの会社では、塩ビパイプ継手用金型を作っております。
ご存知の通り、塩ビの成型には塩素ガスが出てしまうので、製品部は
塩水や塩酸でも侵されないステンレス鋼を使います
このステンレス・・・この不況になっても価格が下がりません(w)
このデフレ時代に、すごい鋼種があるものです・・・orz
by kontenten (2010-02-04 17:35)
まっちゃんさん!こんにちは~☆
金価格はロンドンのドル建て金取引価格(London PM Fix)が
ベンチマークとなりNY金先物価格などがきまるわけですが、
ドルでみると高値水準にありますが、円での金価格は80年代に
最高値5,000円(g)をつけてから、現在価格約3,300円で円安の
時に購入すると為替で目減りするリスクがありますね★
コメントありがとうございます!
by アマデウス (2010-02-05 06:49)
Arielさん!こんにちは~☆
コメントありがとうございます!
12月に「円」で金を購入されていれば現在「含み損」を
抱えることになります☆ドルでみると金は高値水準にありますが、
円ではそうでもありません☆金投資は金利も配当もつかないのであくまで
現物資産として「余裕のある資金」の一部を分散投資するというのが
健全な考え方かと思います☆良く理解せずに投資をすることは避けるべき
ですね☆断られて正解だと思います☆
by アマデウス (2010-02-05 06:56)
kontentenさん!こんにちは~☆
コメントありがとうございます!
ドルで見ると金相場は高値水準にありますが、円での国内金相場は
ご指摘の通り高値水準でもありませんね☆やはり円高が大きく影響
しています。80年代に円での最高値5千円からみれば下落してきている
様な状況です☆過去5年とか10年のスパンでみれば上昇傾向にあるとは
言えますが。。。
☆金型は産業の王様!金型なくして産業なし!素晴らしい職種に従事されて
いるのですね☆おめでとうございます!
by アマデウス (2010-02-05 07:04)
な....る.....ほ......ど。
返コメ見て納得です。
やっぱり頼りがいになるMOZARTというか、アマデウス♡♡♡
弾いていて一番気持ちよい曲を発表会には弾くつもりです。
う〜んと練習しないと30年以上のブランクのあるわたしには無理なんですけど。
陰ながら.....応援してね.....Chu♡(今朝はコンスタンツェの気分
一番気持ちのいいクラヴィーアソナタってなぁ〜んだ!?
by Ariel (2010-02-05 08:04)
Arielさん!再コメありがとうございます!
応援してますよ~☆
Constanzaはフーガが大好きだったことから、幻想曲(前奏曲)と
フーガ ハ長調 K.394を作曲したんですよね☆この曲をConstanza
に弾いてやるのは楽しかったでしょうね☆
Arielさんが弾いていて一番気持ちの良いクラヴィーア・ソナタ。。。
回答に代えてArielさんにはピアノ・ソナタ(第9番)ニ長調 K.311を
捧げます☆特に第2楽章は優しいarielさんの肖像を描きました☆
by アマデウス (2010-02-05 12:21)
すごいですね!
by LittleMy (2010-02-05 16:57)
金で思い出しましたが、糸井重里が探していた、徳川埋蔵金ってどうなったのでしょうね。あと、旧日本軍の山下埋蔵金は今もフィリピンで眠っているのでしょうか。w (^ω^)b
製鉄所の見学って、面白そうですね。ターミネーター2でしたっけ、こういう工場も登場しておりましたね。それにしても熱そう。棒鋼は、パスタとか、そうめんとか、麺の束みたいですねー。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2010-02-06 23:39)
LittleMyさん!こんにちは~☆
轟音と光の炸裂がそちらまで届きましたか ♪(゚▽^)ノ⌒☆
by アマデウス (2010-02-08 08:04)
モッズパンツさん!こんにちは~☆
そういえば旧ドイツ軍や旧イタリア軍の埋蔵金もどうなったのでしようね☆
少しは寒さを忘れて頂けましたか~☆
棒鋼は蕎麦の束の様に見えましたよ☆ ^ヮ^)♪.,#,.♪
by アマデウス (2010-02-08 08:20)
夢の錬金術いいですね~☆
昔、某製鉄所に見学に行ったのを思い出しました。
物凄いスケールと熱とで。
普段味わえない世界が繰り広げられていますよね!
by 黄昏の線路 (2010-02-11 17:03)
黄昏の線路さん!こんにちは~☆
製鉄所を見学されたことがおありなのですね☆
こんな凄い世界もあったのだと感動しますよね☆
コメントありがとうございます!
by アマデウス (2010-02-12 07:58)